今月に入って、ファミマPayと7PayがQRコード決済に加わり、QRコード決済の選択肢がまた増えてしまいました。
でも、ファミマもセブンイレブンもクレジットカードやデビットカードに加えてこれまでのキャッシュレス決済はほぼ使えるわけです。
還元キャンペーンなどによるメリットがどうしても必要だというのでなければ、新規のQRコード決済は、あなたにとって必要なものでしょうか?
新規に始まったファミマPayや7Payはもとより、PayPayやLineペイなどは還元策でユーザーのメリットを強調していますが、小規模店舗が導入するにあたっての設備コストが小さいことと顧客の利用データの収集が運営会社と店舗側の本来のメリットです。
大きな還元策は、自分の陣営にユーザーを引き込んでユーザーデータを収集するための餌でしかありません。
つまり、わずかな還元額で自分の個人情報を売り渡しているに等しいわけです。
ですから、すでにクレジットカードやデビットカードを持っていたり、Suicaなどのタッチ決済ができるカードを利用しているなら、そのままカードを利用するか、アップルPayなどのスマホアプリと組み合わせて使う方が、個人情報保護としては正しい使い方になります。
雨後の筍のように湧き出してきたQRコード決済は、これまでクレジットカードなどを利用してこなかった人や今後もクレジットカードなどを使う予定がない人のためのものでしかありません。
もちろん現金が使えなくなるわけではありませんから、現金派の人が方針を変える必要はあまりまりません。
還元策が終わった以降使うつもりがないなら、QRコード決済はあまりお勧めできる決済方法とは言えないものです。
ローカルスーパーなどでは、これまでクレジットカード決済が一般的でなかった地域もあるでしょうから、この期に設備を導入したところもあるかもしれません。
しかし、そういった店舗でもQRコード決済しか導入していないといったところは少ないでしょう。
あるとすれば、流行を意識した個人経営の店舗くらいではないでしょうか?
クレジットカードは、年会費無料のものがいくらもありますし、銀行に口座があれば、銀行発行のクレジットカードが作れます。
VISAなどのクレジットがブランド系のデビットカードもネット銀行以外にメガバンクでも作れるようになっています。
結局、冷静になってみればQRコード決済が必要なユーザーは、QRコード決済にしか対応していない店舗を頻繁に利用する一部のユーザだけと言えるでしょう。