PPC広告で効果が上がるキーワードの選び方
キーワード選定の重要性
キーワード選定はPPC広告でもっとも重要なステップです。
キーワード選定で間違ってしまうと、全く売り上げが上がらず、ほぼ確実に赤字になってしまいます。
キーワード選び方をしっかりとマスターして、効果的な広告配信を心掛けましょう。
キーワードってどんなもの?
例えばあなたが、自転車を買おうと考えたとします。
いきなり自転車屋さんに行って、店頭にあるものを選びますか?
たいていの人は、どんな目的で、どんな形か、色や大きさ、変速機能は必要かなど、スペックを調べて、可能であれば価格の安い店で買うと思います。
この時、調べる手掛かりになるものがキーワードです。
- サイクリングをするのか? 買い物に使うのか?
- ロードスポーツか? ファミリーサイクルか。
- ホイールの大きさは?
- 色は?
- タイヤは太いほうが良いか? 細いほうが良いか?
- どんな形のフレームにしようか? etc.
といった条件を絞って探すと思います。
キーワードを選ぶときには、あなたが広告する商品を買ってくれそうな人が、どんな条件で絞り込んでいくのかを想定し、検索するキーワードを選ぶ必要があるということです。
キーワード選びの思考法
キーワード選びで重要な思考法は、3つあります。
- ユーザー目線
- 狙った属性のユーザーしか検索しないキーワード
- 購入意欲の高いキーワード
1. ユーザー目線
まず、「ユーザー目線」です。
あなたが公告する商品を買ってくれる人の目から見たもののことです。
その商品を購入する人は、何を求めてその商品を買うのでしょうか?
そして、その商品はどんな価値をその人にもたらすのでしょうか?
基本的に、「お金は、与えた価値の対価として貰えるもの」です。
つまり、与える価値が大きいほど、貰えるお金は増えていくということになります。
そして、あなたが売上を上げるためには、ユーザーについて徹底的に考える必要があるということです。
たとえば、
- 「どんな情報を知りたいのか?」
- 「今、どんなことで悩んでいるのか? 」
- 「どんな家族構成なのか?」
- 「どんな仕事をしているのか?」
- 「男性なのか? 女性なのか?」
- 「休日はどんなことをしているのか?」
- 「どんな価値観を持っているのか?」 etc.
これらをしっかりと考えて、「その人ならどんな条件付けで商品を探すのか」を想定する必要があるのです。
つまり、「ターゲットユーザーを明確化する」ということです。
そして、ターゲットユーザーがどんな条件で商品を探すかを考えるということが、「ユーザー目線」で考えることになります。
ターゲットユーザーしか検索しないキーワード
次に「ターゲットユーザーしか検索しないキーワード」 です。
抽象的で分かりづらいと思うのですが、次の4つのキーワードを見てください。
- ダイエット
- ダイエット サプリ
- 商品名
- 商品名 購入
この4つのキーワードは、それぞれダイエットに関するキーワードですが、検索するユーザーは全く違います。
このキーワードでどんなユーザーが検索するかを考えてみましょう。
キーワード1:「ダイエット」
まず、「ダイエット」で検索するユーザーはどんな人でしょうか?
- 運動でダイエットしたい人
- ダイエットをしようと考えている人
- 楽にダイエットしたい人
- ダイエットという言葉の意味を知りたい人
- ダイエットの方法を知りたい人
と色々なユーザーがいます。
このように属性が多いキーワードを「ビッグキーワード」と呼びます。
「ビッグキーワード」の特徴として、検索数の多いキーワードということが挙げられます。
そのため多くの人は、この「ビッグキーワード」が良いキーワードだと思い込んでいます。
しかし、「ビッグキーワード」を選んでしまうと、必ず赤字になってしまいます。
なぜなら、絞り込みが甘すぎるからです。
このキーワードでは、ターゲットユーザー以外のユーザーも検索するので、購入したい人を呼び込むことができません。
キーワード2:「ダイエット サプリ」
次に「ダイエット サプリ」で検索するユーザーは、おそらくダイエットのサプリを探している人ですが、ダイエットサプリを探している人の中には、
- 短期間で痩せられるサプリを探している人
- 部分的に痩せられるサプリを探している人
- 健康的にダイエットできるサプリを探している人
- いろいろなサプリの口コミを探している人
- サプリの成分を調べている人 etc.
と、こちらも色々なユーザーがいます。
このキーワードも「ビッグキーワード」ですから、赤字になる可能性が非常に高くなります。
キーワード3:「商品名」
次に「商品名」で検索するユーザーはどんな人でしょうか?
「商品名」について知りたい人ですが、その中には、
- 「商品名」を今すぐ購入したい人
- 「商品名」の口コミを探している人
- 「商品名」の体験談を探している人
かなりユーザーが絞れてきました。
しかし、まだ購入意欲が高いとは言えません。
キーワード4:「商品名 購入」
最後に「商品名 購入」で検索するユーザーはどんな人でしょうか?
- 「商品名」を購入したい人
- 「商品名」の購入方法を知りたい人
つまり、「商品名 購入」で検索するユーザーは「商品名を購入したい」というユーザーの割合が高いわけです。
このユーザーに対して「商品名を購入することができるサイト」を紹介すれば、購入される可能性が高くなります。
キーワード3、4のようなキーワードが「ターゲットユーザーしか検索しないキーワード」になります。
キーワード1、2のようなビッグキーワードは、 資金力が豊富にある会社か、広告主しか利益を出すことは出来ません。
購入意欲の高いキーワード
キーワードには、ユーザーの「購入意欲」が隠れています。
そして、「購入意欲の高いキーワード」と「購入意欲の低いキーワード」が存在します。
たとえば
「iPad 格安 契約」 「iPad 設定」
どちらも属性の絞れているキーワードではあるのですが、 購入意欲に差があります。
「iPad 格安 契約」で検索するユーザーは、「契約」というキーワードで検索しているので、かなり購入意欲が高いことがわかります。
逆に「iPad 設定」で検索するユーザーは、 設定方法などを調べているので、すでに購入済みである可能性が高くなります。
購入意欲の低いキーワードでいくらアクセスを集めると、全く売れないので赤字になります。
すでに持っている人には売ることはできませんが、欲しがっている人なら、薦めるだけで買ってくれるかもしれません。
ですから「選んだキーワードは購入意欲が高いかどうか」ということを考えることも大事です。
購入意欲の高いキーワードであれば、成約率が高くなるので利益が出やすくなります。
キーワードは変わるもの
以上のようにして選んだキーワードは、比較的効果が高いものになりそうですが、常に高い効果を維持できるものではありません。
日々のニュースや社会環境によって、キーワードは常に変化し続けています。
昨日選んだキーワードが、今日も良いキーワードであるとは限りません。
必ず変えなくてはならないということではなく、効果の高いキーワードの入札価格を見直したり、効果の少ないキーワードを変更したりなど、週に1回から月に1回はキーワードを見直して、常に最新の環境に対応できるようにしましょう。