e-Tax の「ID・パスワード方式の届出」手順は?

公開: 2019/03/06 12:40

Windowsの提供元であるマイクロソフトは、すでにIE (Internet Explorer)の新規更新を停止して、Microsoft Edgeに切り替えています。
サポートは続いていますが、最新ブラウザとは言えないものになっています。
にもかかわらず、e-Taxで電子申告するためには IE (Internet Explorer) を使うことが必須になっていました。
また、マイクロソフトは、業務でのIE (Internet Explorer) の利用を推奨しない立場をとっています。

安全性や操作性を考えると、Microsoft EdgeやGoogle Chrome、Firefoxなどでの利用ができればその方が安心です。

また、すでにマイナンバーカードとカード読取装置を持っていたとしても、旧式のIE (Internet Explorer) を使って申告したくない人やMacBookやタブレットなどカード読取装置を繋ぐのが面倒な機種を使っている人は、ID・パスワード方式で電子申告するほうが楽といえます。

2019年2月から始まった今年の確定申告からは、ID・パスワード方式で Microsoft EdgeやGoogle Chromeでも電子申告が可能になっています。
しかし、従来  e-Tax を利用していた人でも「ID・パスワード方式の届出完了通知」を受け取っていない場合は下記のような表示が出て、「ID・パスワード方式の届出」を利用することはできません。

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また、スマートフォンやタブレットでe-Taxを利用する際にも、マイナンバーカードを読み取ることができるものは限られています。

ここでは、マイナンバーカードとカード読取装置が無くてもe-Taxで電子申告ができる「ID・パスワード方式の届出」をする手順を解説します。

税務署に出向いて「ID・パスワード方式の届出」をするには?

税務署に出向いて発行してもらう方法は、運転免許証などの本人確認書類を持って申告予定の税務署に出向いて、税務署で職員による本人確認ののち「ID・パスワード方式の届出完了通知」を発行してもらいます。
税務署に出向けばIDとパスワードが即日発行されます

この方法は、税務署の開いている平日に税務署まで出向く必要がある点と、税務署の職員の見ている前で暗証番号を入力して設定する必要があるので、セキュリティを考えると少々問題があります。

しかし、マイナンバーカードを作っていない状況ではほかに選択肢がありません。
電子申告と税還付のメリットを最大限に生かすには一番簡単な方法です。

「国税庁 確定申告書等作成コーナー」からマイナンバーカードとIE (Internet Explorer) を使って届け出をする方法

すでにマイナンバーカードとカード読取装置を持っていたとしても、ID・パスワード方式で電子申告したい場合は、「ID・パスワード方式の届出」だけをIE (Internet Explorer) で行うことができます。

「国税庁 確定申告書等作成コーナー」から届け出をするには、まず IE (Internet Explorer) で「国税庁 確定申告書等作成コーナー」を開き、右下の「ID・パスワード方式の届出」から「届け出をする」をクリックします。

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注意事項を読んで、「ID・パスワード方式の利用開始」をクリックします。

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「マイナンバーカードの読み取り」をクリックして、4桁の個人番号カードの利用者証明暗証番号を入力します。6桁以上の署名用暗証番号ではありません。idps_03.jpg

 

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フリガナ、氏名、生年月日、職業など必須事項を入力して「次へ」をクリックします。

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住所と確定申告書の提出先税務署を入力して「次へ」をクリックします。

次のページで入力内容を確認後、「次へ」をクリックして、マイナンバーカードの読み取りをクリック、6桁以上の署名用暗証番号を入力して提出ボタンをクリックして提出します。

届け出の完了は、「メッセージボックスの確認」で受領メッセージを確認することができます。
IE (Internet Explorer) でマイナンバーカードを読み取らないとメッセージの本文を確認することはできませんが、受領確認だけなら可能です。

確定申告コーナーで確定申告書を作成する手順は?