なぜ家計簿じゃダメなのか?
経済成長が鈍化して、思うように収入が増えないようになってくると、資産管理の重要性がクローズアップされるようになってきました。
最近は、投資雑誌や経済誌を読んで「家計簿をつけている」という人も少なくありません。
しかし、多くの人は入出金を記録しているだけで、資産の全体像を把握するということができていないように思います。
家計簿で入出金を管理するだけでは、経済の動向による資産の増減や自動引き落としなどによる意識から除外されやすい支出が管理しきれない場合もあります。
そこで私のお勧めは、家計簿ではなく「資産管理ソフト」を利用することです。
資産管理ソフトを利用すると、収入と支出だけでは把握しきれない資産の増減を把握できるので、将来に向けての投資計画なども立てやすくなります。
クラウド会計サービスは楽だけど…
預金やクレジットカードの利用額から証券会社の株式価格まで自動で取得してくれるクラウドサービスもありますが、個人情報管理の観点から、すべての金融資産を第三者に開示することはおすすめできないのも事実です。
オンラインサービスを使うのは楽かもしれませんが、情報流出のリスクがあるので、銀行のIDやパスワードを外部に預けるのはあまりお勧めできません。
ほとんどのクラウド会計サービスには、CSV入力が装備されているので、自分で口座からデータをダウンロードして、アップロードするほうが安全だと思います。
私が使っている資産管理ソフトは?
私が個人的にお勧めできると思うのは、Money pro - 請求書の支払い予定、生活費の予算管理 - iBear LLC です。
Money Proは、Windows、Mac、iOS、Androidで使える資産管理ソフトです。
複数のデバイスで使う場合には、アプリ内購入のサブスクリプションで同期できるうえ、銀行口座の明細をCSVで取り込むことができるなど、基本的な機能はキチンと抑えています。
価格は、Mac版が3,200円、iOS版が600円と安いので、クラウド家計簿ソフトの月額課金数ヶ月分で購入できてしまいます。
また、資産管理ソフトの名前の通り、預金や現金だけでなく、外貨や証券口座、ローンから仮想通貨まで、全ての資産が管理できます。
また、予算を設定しておけば、予算の消化状況なども一目瞭然なので、お金の使いすぎやどんなことのお金を使っているのかを分析することもできます。
銀行口座などは、そこで使う通貨を設定できるので、その資産がどういった通貨で運用されているのか、といったことまで管理できます。
それぞれの通貨は、メインで利用する通貨の対する換算額が自動で取得できるので、通貨計算も楽々ですし、メインの通貨を変更すれば、海外で生活している人にも使えますね。
クレジットカードやローンの支払いは、支払い口座や資産として設定し、そこへ銀行口座から振り替えるといった方法で資産の移動を管理します。
こういった資産管理ソフトは、何を買ったのかが明確に残せることやお金の移動、資産価値などが一目瞭然で管理できるので、生活の中の「ムダ・ムラ」をあぶり出し、やりたいことや欲しいものに労力や資産を注力できるようになります。
あなたの生活を総合的にプロデュースするためのツールとして、資産管理ソフトは頼りになる存在になるでしょう。