故人の葬送と相続を自分でやるには?

公開: 2019/06/24 11:34

葬送や相続の手続きを自分で行うことは、亡くなった方の生前の想いを感じながら、その足跡をたどるには良い方法だと思います。
見送る方々の心情や哀しみもあって、全てを自分の手でというわけにもいかないとは思いますが、葬儀へのこだわりや住んだ家や土地への想いなどを汲んで、より良い方法で相続するには最適ではないでしょうか?

先日、父を見送ったばかりなので、その際に調べた内容を踏まえてまとめてみます。

 死亡時の手続き

  • 親戚・友人などに没したことを知らせる。
  • 遺体の葬衣や棺、安置場所を手配する。
  • 故人を自宅または葬儀場へ送るための寝台車を手配する。
  • 通夜・葬儀を手配する。
  • 死亡診断書・死亡届を故人を荼毘に付す火葬場を管理する自治体の役所へ提出
  • 役所で火葬・埋葬許可書を取得
  • 故人の宗派・宗教に応じて葬送の導師等を依頼する。
  • 戒名などを依頼する。
  • 故人の関係者に通夜・葬儀の日程などを知らせる。

葬儀屋さんに依頼すると、役所への死亡届の提出や火葬許可証の取得等の雑事を代行してもらえます。

故人が生前大事にしていたものや札所めぐりなどで集めた御朱印などが保管されていれば、探しておきましょう。

骨納めや永代供養などの手配は、特に決まりはありません。
個人の宗教や宗派などに応じて、適宜手配しましょう。
お骨を長く自宅で弔う方も増えているようです。

相続の手続き

相続は、個人の財産と相続権者の確認から始まります。
配偶者と子供が第一位の相続人となりますが、非嫡出児などの不確定要素があるなら、素直に弁護士に依頼しましょう。
素人考えでいい加減に対処すると、後で訴訟などのトラブルになることも考えられます。

特にそういった不確定要素がないなら、相続権者間で相続分の合意をとるだけです。
兄弟間の仲が悪いとか、そういった争いが発生するのはドラマの中だけ、とはいかないのが世の常ですが、スムースに合意できないのであれば、こちらも弁護士などのお世話になるほうが良いと思われます。

いずれにせよ、円満に解決できないと感じたなら、弁護士などに依頼する、スムースに合意できるなら、遺産分割協議書に全員の署名捺印(実印と印鑑証明)をして、合意を文書化しておきます。

遺産分割協議書は、車や預金の名義変更、家屋の登記事項の変更などに必要です。

相続税の手続き

相続税は、相続権者の全員が負担するのが公平な手続きですが、基本的には誰が支払っても問題ありません。
基礎控除は、3000万円に相続権者の人数x600万円 を加えた額になります。
詳しい計算方法は国税庁のホームページで確認したほうが良いでしょう。
相続税の計算 (国税庁)

居住地の税務署に行くと、相続税の納税書類と必要な証明書などが記載された手引書をもらえます。
自分で相続税の手続きをするといえば、職員が詳しく説明してくれます。
自分で確定申告ができる程度の知識があれば、さほど難しくはありません。

相続登記の手続き