外出先で、Wi-Fiのトラップから個人情報を守るには?
外出先でWi-Fiを利用しようとすると、いろんな「アクセスポイント」が表示されます。
アクセスポイントとは、Wi-FiでPCやスマホを中継する接続ポイントのことです。
最近では、店舗や駅・空港などで「公衆無線LAN」と呼ばれるアクセスポイントが提供されています。
さて、たくさんあると便利と思われがちなアクセスポイントですが、中にはセキュリティ対策が不十分なものがあります。
ひどいのになると、個人情報やアカウント情報などを盗むためのものなど、接続すると危険なアクセスポイントもあるようです。
また、自分は外ではWi-Fiを使わないから大丈夫と思っている人もいるかもしれませんが、Wi-FiをONのまま持ち歩いていると、勝手に電波を拾って接続していることもあります。
自分では気付かないうちに、自動的に危険なアクセスポイントに接続しているかもしれませんね。
とはいえ、外出時にいちいちWi-FiをOn-Offなんてしていられません。
大抵はそのままスルーして出かけてしまいます。
一度調べてみるとわかるのですが、電車に乗っていても線路周辺のWi-Fiを結構拾っているものです。
その中に「情報を盗むアクセスポイントがあったら?」と思うとゾッとしませんか?
というわけで、Wi-Fiを利用しているときは、どのアクセスポイントに接続しているのか、必ず確認するようにしてください。
また、仕事やネット銀行を利用するPCには、不用意にアクセスポイントに接続しないように設定しておく方が安心です。
具体的にどうするのかというと、
Macの場合
「システム環境設定」の「ネットワーク環境設定」を開いて、「新しいネットワークに接続する前に確認」にチェックを入れます。
これで接続したことのないアクセスポイントに接続しようとするといちいちダイアログが開いて接続確認が出るようになります。
じつはこの設定にすると移動中にMacを使っていると、確認ダイアログがかなり頻繁に表示されることになります。(ものすごくウザい!)
なので、Wi-Fiに接続したくない時には、さっさとOffにすることができます。
難点は、Offにした後、再接続する時にOnにし忘れて焦ることですが、繋がらなければ気がついてOnにしますから問題はほぼありませんね。
外に持ち出すPCには、あまり重要なデータは入れてないかもしれませんが、どんな手がかりから情報が流出するかわかったものではありません。
自分が接続しているアクセスポイントの管理はセキュリティ上、とても重要です。
ちょっとの手間を惜しんで、リスクを無視することがないようにしてください。
Wi-Fiルーター・アクセスポイントの設定
ちなみに、MacOSでは、SSIDが非公開のアクセスポイントに接続していると「Wi-Fiに関する勧告」というのが表示されるようになっています。
これは、iOSでも同じで、「セキュリティに関する勧告」が表示されて、このネットワークをブロードキャストするようにルータの構成を変更するように警告されます。
SSIDの公開/非公開については諸説ありますので、ここでは一旦脇に置きますが、私は「SSID非公開派」です。
正直なところ、Appleが公開している「Wi-Fi ルーターおよび Wi-Fi アクセスポイントの推奨設定」(https://support.apple.com/ja-jp/HT202068)には、疑問に思う内容がいくつかあるので、自宅のルータでは推奨設定にはしていません。
SSIDやMACアドレスの情報が簡単に手に入るかどうかという点と、SSIDやMACアドレスの制限が有効か否かという点は切り離して考えた方がいいと思いますし、
セキュリティという点で言えば、SSID公開やMACアドレスの制限の有無は補助的なもので、暗号化のパスフレーズを「十分に長く・複雑」にする方が有効だと考えています。
セキュリティ保護の点で考えると、
WiーFi暗号化は、WPA2-AESで、63文字をフルに使ってパスフレーズを設定する。
サーバへの接続はSSHで行なう。
FTPは、SFTP、最低でもFTPSで接続する。
WebフォームはSSLで接続する。
というのは基本でしょう。
つまり、回線の暗号化とネットワークの暗号化はそれぞれで、十分に、できるだけの設定をした方がいいでしょうし、信頼できる回線以外では、常時接続も良し悪しだと思うので、必要ないときはWiーFiも切っておく方がいいと思います。
そういう観点からすれば、個人情報満載のスマホで、WiーFiをOnにしたまま「歩きスマホ」というのは、お勧めできないですね。
ノートンセキュリティーで有名なシマンテックからは、フリーWi-Fiのセキュリティーに特化した「ノートン™ WiFi プライバシー」というソフトまで出ています。